最終更新日:2018年3月29日 投稿日:2017年12月18日

スピルリナはプリン体が多い?

健康維持に役立つといわれるスピルリナ。一部では、プリン体が多いといわれています。本当に、スピルリナはプリン体が多いのでしょうか。また、痛風や尿酸値に影響を与えるのでしょうか。これらの点について解説します。心配な方は参考にしてください。

スピルリナのプリン体含有量

プリン体はプリン骨格を持つ物質の総称です。肉や魚、穀物など食品全般に含まれています。中でも多いとされているのが、細胞の数の多い食品や細胞分裂が盛んにおこなわれている組織です。食事などからとったプリン体は尿酸に変化して体外へ排泄されます。排泄能力を超える尿酸は体内に蓄積されます。体内に蓄積された尿酸は痛風の原因になると考えられています。

スピルリナサプリメント1回量あたりのプリン体の摂取量

スピルリナに含まれるプリン体含有量は100gあたり1076.8㎎(総プリン体)です[注1]。スピルリナサプリメント1回量(8g・40粒)に換算するとプリン体の摂取量は86.1㎎になります。この量を尿酸換算すると101.5㎎です。尿酸換算とは、含まれるプリン体がすべて体内で尿酸に代謝されたときに生じる、尿酸の量(理論値)です[注2]

高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインは、プリン体含有量に応じて食品を分類しています。具体的には、100g中300㎎以上のプリン体を含む食品を「極めて多い」、100g中200~300㎎のプリン体を含む食品を「多い」などと分類しています。この分類によると、スピルリナは極めて多くのプリン体を含む食品と考えられます。

参考:健康食品100g中のプリン体含有量と尿酸換算

食品名 総プリン体(mg) 尿酸換算(MW168.1)
DNA/RNA 21493.6 25640.8
クロレラ 3182.7 3747.3
ビール酵母 2995.7 3561.5
スピルリナ 1076.8 1268.5
大豆イソフラボン 6.9 7.9
グルコサミン 11.8 14.4

痛風に関する影響

プリン体が「極めて多い」食品に分類されるスピルリナですが、実際に100gものスピルリナを摂ることはほとんどありません。スピルリナサプリメント1回量に含まれるプリン体の量は86.1㎎です。この量は魚のキス(1回(60g)あたりのプリン体量86.3㎎・尿酸換算105.9mg)に含まれるプリン体と同程度です。1回量に換算すると、すぐに痛風につながるほどのプリン体は含まないことがわかります。

とはいえ、スピルリナサプリメントを利用すると、食事などから摂るプリン体に追加して86.1㎎のプリン体を摂ることになります。プリン体の摂取量は増えるので、食事などに気を付けていないと通風を発症するリスクは高まると考えられます。

尿酸値に影響がでる可能性

食事から摂ったプリン体は、体内で尿酸に代謝されて排泄されます。排泄しきれなかった尿酸は体内に蓄積されます。スピルリナサプリメントを利用すると、毎日86.1㎎程度のプリン体を多く摂ることになります。普段からプリン体を多く摂っている方では、尿酸値に影響を与える恐れがあります。プリン体の摂取量の目安は1日当たり400㎎です。毎日、沢山のプリン体を摂っている方は、スピルリナ摂取に注意が必要かもしれません。

痛風の人がスピルリナを飲んでも良い?

基本的に、痛風の人はプリン体の摂取量を制限するほうが良いと考えられています。一方で、この食品を食べてはいけないなどの制約はありません。つまり、色々な食品を利用して栄養バランスを整えながらプリン体の摂取量を制限することが求められるのです。以上から考えると、痛風だからといってスピルリナを摂ってはいけないとは言えません。スピルリナは豊富な栄養を含むので、食事制限により栄養不足に陥っている方では役立つ可能性があります。利用するときは他の食品から摂るプリン体の量を減らすなど、1日のプリン体摂取量に気をつけましょう。心配な方は、主治医に相談してからスピルリナの利用を始めてみてはいかがでしょうか。

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