最終更新日:2018年10月15日 投稿日:2017年12月18日
栄養価が高いスピルリナは、セレブの間で人気の高いスーパーフード。
日本の芸能人や美容家の間でもスピルリナが持つ効果・効能が注目されている今、白髪や血流の改善が期待できることから、美容・健康食品業界でもスピルリナに着目が集まっています。スピルリナのおかげで白髪が減った!という声も増えています。そこで、スピルリナが健康な髪の毛の維持や白髪の予防・改善に効果がある理由を調査しました。
まず、スピルリナを飲んで髪に変化を感じた方々の口コミを見てみましょう。
人間の髪の毛は、約99%が「ケラチン」と呼ばれるたんぱく質でできています。また、爪や皮膚の角質などもケラチンたんぱく質によって形成されていることから分かるように、人間にとって必要不可欠な成分です。
そのため、たんぱく質が不足してしまうと、白髪や抜け毛の増加など、毛髪の加齢現象(エイジング現象)は加速。健康な髪の毛にまで影響を及ぼしてしまう可能性があります。
また、ケラチンは18種類のアミノ酸がくっついてできたたんぱく質です。そのアミノ酸の中には、髪の毛に多く含まれるチロシンと呼ばれるアミノ酸も含まれています。チロシンは黒髪の成分であるメラニン色素を生成する主原料となります。
たんぱく質が足りなくなると、メラニン色素が減ったり髪に栄養が行き渡らなくなったりして、白髪が増えやすくなってしまうのです。たんぱく質をしっかり摂取することで、太くてコシのある黒髪が生えそろう頭皮環境へと整えられます。
スーパーフードとして注目を集めているスピルリナ。栄養成分が豊富に含まれているのが特徴ですが、その中で最も割合が高いのが「たんぱく質」です。スピルリナ100gのうち55~70gをたんぱく質が占めています[注1]。 たんぱく質が豊富だと言われている大豆でも含有量が約30g。大豆と比べてもスピルリナに含まれるたんぱく質の豊富さがうかがえます。
●参考:スピルリナ100gあたりの主な含有成分
たんぱく質 | 57.47g |
---|---|
水分 | 4.68g |
総脂質 | 7.72g |
炭水化物 | 23.9g |
食物繊維 | 3.6g |
糖質 | 3.1g |
出典:USDA/Basic Report:11667,Seaweed,spirulina,dried
https://ndb.nal.usda.gov/ndb/foods/show/3306?fgcd=&manu=&lfacet=&format=&count=&max=50&offset=&sort=default&order=asc&qlookup=11667&ds=&qt=&qp=&qa=&qn=&q=&ing=
たんぱく質を構成するアミノ酸が豊富なスピルリナ。その中でも、体内で合成できない必須アミノ酸がすべて含まれているのがスピルリナの特徴です。ほかにも、ビタミンやミネラル、食物繊維など計50種類以上の栄養成分が含まれています。 スピルリナに含まれている亜鉛には、たんぱく質をケラチンに再構成する作用も。亜鉛が足りなくなると白髪や抜け毛が増え、髪の毛が丈夫に育たなくなってしまいます。その亜鉛も含んでいるスピルリナ。たんぱく質と一緒に亜鉛も摂取できるので、栄養を取り込みつつ白髪の予防・改善にも役立ちます。
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女性は、出産や閉経など女性特有の身体の変化が現れたときに白髪が増える傾向にあります。それは、ホルモンバランスや血液の流れが白髪と密接に関係しているから。ここでは、女性ホルモンによる血液の変化と白髪の関係性を詳しく解説していきます。
漢方では、髪の毛のことを「血余」と言います。これは文字の通り余った血のことで、血液の余ったものが髪の毛になることを指しています。
女性は身体に変化が現れたときに白髪が増える傾向にあるようです。これは、女性ホルモンの減少が関係していると考えられています。
肌や髪の健康を保ちながら、成長を促す働きを持つ女性ホルモンのエストロゲン。妊娠すると、そのエストロゲンの量が増加するのですが、出産後は妊娠前の量に戻るため分泌量が急激に下がってしまいます。
エストロゲンが減少すると自律神経が乱れ、イライラしやすくなったり、精神が不安定になったりすることも。ストレスから血管が収縮して、血液の巡りが悪くなってしまいます。そうなると頭皮に十分な血液が行き渡らず、抜け毛や乾燥など髪や頭皮環境のトラブルを招いてしまうのです。また、髪を作る毛母細胞や髪色を作るメラノサイトの働きが衰えてしまい、白髪の増加や髪のハリツヤの喪失にもつながります。
ほかにも出産や閉経など、身体から血液が少なくなる場合も白髪や抜け毛が多くなる傾向にあることから、血液と髪には深い関係性があると考えられています。
白髪の原因と考えられているのが、ゲノムに傷を与えるストレス(ゲノムストレス)が加わることです[注2]。ゲノムとは、DNAに含まれている遺伝子情報のこと。ゲノムストレスのひとつに挙げられるのが酸化ストレスです[注3]。
ゲノムにストレスが加わると、髪の毛根にある色素幹細胞が複雑に分れて、ニッチと呼ばれる本来の居場所から消えてしまいます。黒い色を作るメラノサイト(色素細胞)を生成する働きを担う色素幹細胞が減少すると、毛包の根元に色素細胞を供給できなくなるため白髪が生じるのです[注4]。以上のメカニズムはマウスを用いた研究でも明らかになっています。
酸化ストレスから身体を守るとされているのが抗酸化力です。スピルリナには、優れた抗酸化力があると考えられており[注5]、酸化ストレスが高まるのを抑制するのです。
また、スピルリナ抽出物の中で抗酸化作用の中心的な役割を果たすのが、フィコシアニンという特有の色素成分。フィコシアニンは抗酸化作用をはじめ肝障害抑制作用や抗動脈硬化作用などさまざまな働きを持っているのが特徴です。[注6]近年では、アンチエイジングへの有効成分として研究が進められています。
スピルリナは抗酸化に役立つビタミンやベータカロテン、そして身体の活性を高めるミネラルを豊富に含むことで知られています[注1]。毛髪は身体の栄養不足の影響を受けやすい部分ですから、スピルリナを積極的に摂取して、栄養補助に役立てたいものです。
また育毛に励む人に注目して欲しいのは、スピルリナに含まれている「アルギニン」という成分。この成分は血管を拡張させ、血流を改善することで知られています[注7]。健康な髪の毛を育てるためには、頭皮の血流を良好な状態に保つことが必要不可欠です。ぜひスピルリナを通じてアルギニンを摂取していきましょう。
スピルリナに含まれる成分で育毛と深い関係にあると言わわれているのがアルギニンです。アルギニンには、血管を広げて血液が流れやすくする働きがあります。髪の毛の成長に必要な栄養は血液の流れに乗って髪の毛に届けられるので、アルギニンの血流を改善する働きは抜け毛の予防に役立つと言われています。
また、アルギニンに期待できるもうひとつの働きが、成長ホルモンの分泌を促すことです。成長ホルモンが毛根に働きかけることで、髪の毛の成長期が延長されます。髪の毛の成長期が長くなればなるほど髪の毛は太く長く成長するので、まさに抜け毛の予防、エイジングケアに必要な働きといえます。
アルギニンが成長ホルモンの分泌を促すことは、大阪府立成人病センターの岩坪治雄氏らが行った、血中の成長ホルモンの変動を調べた研究などで明らかにされています。この研究では、たんぱく質を含むお肉を食べてからの運動、アルギニン負荷によって血中の成長ホルモンが増加すること、また、アルギニン15g点滴静注後運動負荷で血中の成長ホルモンが最も増加することが確認されました。[注8]
以上の結果から、アルギニンが成長ホルモンの分泌を促し育毛に役立つ可能性がうかがえます。